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2019 年度 研究成果報告書

化学療法・放射線治療を促進するエンドセリンB型受容体アゴニストの創薬展開

研究課題

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研究課題/領域番号 16K07172
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 腫瘍治療学
研究機関京都大学

研究代表者

土井 知子  京都大学, 理学研究科, 准教授 (00397580)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードペプチドGPCR / シグナル伝搬
研究成果の概要

血管収縮を調節するエンドセリンホルモン受容体ETBの熱安定化変異体を確立したことで、内在性アゴニストET-1 結合型ならびに阻害薬Bosentan結合型ETBの結晶構造が得られた。これら構造と生化学的、薬理学的解析から、ET-1のC末5残基はETBの膜貫通領域に深く結合し、高い親和性と活性化能に寄与していること、一方、ヘリカル領域のY13, F14との相互作用はETBの完全活性化に必須であることが明らかとなった。また、膜貫通領域の水素結合ネットワーク構造はアゴニスト結合に伴って変化し、それらの特異的な相互作用はETBの完全活性化に必須であることが明らかとなった。

自由記述の分野

機能生物化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ETB経路は、その血管弛緩作用から抗がん剤の効果を高め副作用を低減させる作用が、がん治療において期待されている。しかしながら未だにETB作用薬の非ペプチド性アゴニストが開発されていない。我々の研究が明らかにしたET-1結合型や阻害薬Bosentan結合型ETB構造を利用してリガンド認識、活性化機構を検証することは、独自のより選択的なETB作動薬の開発を加速して、がん治療法の進歩に寄与できると考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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