本研究において、内科的試料51例を用いて50遺伝子のホットスポット変異と治療応答性との関連について検討を行った。その結果、5%以上に遺伝子変異を認めたのは、EGFR遺伝子変異(21例)とTP53遺伝子変異(13例)であった。さらに解析対象となる症例を治療応答群(治療により腫瘍が30%以上縮小した)と不応答群(それ以外)の二群に分けて5%以上の頻度で変異が認められたEGFR変異並びにTP53変異に関して関連解析を実施した。その結果、EGFR変異を持つ症例では治療応答性が良い傾向を示し、TP53変異を持つ症例では治療応答性が悪い傾向を示したものの、統計学的に有意な差は認められなかった。
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