本研究において、メカノシグナル伝達に関与するRhoGEF, Soloの細胞集団の秩序化、細胞へ負荷される機械的力における応答機構を解析した。3次元培養下の上皮細胞集団が形成する管腔構造において、Soloは、中間径フィラメントのケラチン8/18繊維の管腔の長軸方向への配向に寄与し、また、管腔の内腔側、基底側の両方で発生する収縮力の発生に寄与し管腔の形状を制御することを明らかにした。また、上皮細胞集団の集団移動において、移動速度を減速させる働きを持つことを見出した。また、Soloが、細胞-基質間接着において収縮力を発生する部位に集積し、その部位の収縮力の発生に寄与することを明らかにした。
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