TORC1は細胞成長やオートファジーを制御する中心的な因子であり、がん細胞の増殖や寿命延長などの観点から多くの関心が寄せられているが、その制御機構は多くの解明すべき課題が残されている。本研究により1)哺乳細胞において、TORC1活性化因子Rhebがゴルジ体に局在し、リソソームに局在するTORC1を、リソソームーゴルジ体間のコンタクトサイトを介して、活性化するという新規なモデルを提唱した。2)酵母Pib2タンパク質を含む複合体がグルタミンと直接結合することで、TORC1の活性化を担うことを明らかにした。
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