イネのサリチル酸(SA)シグナルに応答した遺伝子発現において、WRKY45は中心的役割を果たす転写因子であり、自身の発現もSAに応答する。しかし、どのような機構でSA応答が実現しているかは未だによくわかっていない。ストレス環境下で大きな影響を受ける遺伝子発現のSA応答機構において、以下を見出した。SAに応答した発現制御シス領域はWRKY45遺伝子内に存在することが示唆された。さらに、このシス領域に結合する可能性のある候補転写因子を複数見出した。加えて、イネ細胞内でのWRKY45タンパク質はジスルフィド結合を介して大型化していることが示唆された。
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