研究代表者は、緑藻クラミドモナスを概日時計研究の新しいモデル生物として確立し、研究を進めてきた。その過程で、時計タンパク質ROC15の分解が光で誘導されることを発見した。この現象は幅広い波長の光で誘導されるが、特に赤色光で強く誘導される。興味深いことに、このような波長特性を示す光受容体はクラミドモナスでは知られておらず、未知の光受容・伝達経路の存在が示唆された。本研究では、これに関連する遺伝子を複数同定し、それらがこの経路にどのように関与しているのかを明らかにした。この研究は、緑色植物界の光応答機構の進化の理解につながると期待される。
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