研究成果の概要 |
大豆には多様な生理活性サポニンが含まれているが、その多くは微量であるため機能解析が遅れている。本研究では、大豆サポニンを全粒粉末から簡便迅速に単離する手法の開発に取組み、ホウ砂を利用することで、特定のB型サポニンならびに関連のDDMP型サポニンを短時間に効率よく分離することに成功した。最終的には、逆相HPLCを利用することで、大豆全粒粉末 44 g からBb 6.7 mg, Bc 4.5 mg, βg 18 mg, βa 13 mg, γg 1.8 mgの単離に成功し、これらが亜鉛トランスポーターZIP4に対してほぼ同等の発現増強効果を示し、亜鉛取込み増強作用が期待できることを示した。
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