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2018 年度 研究成果報告書

ヒノキ落枝分解菌の分離培養と特性解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K07808
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 木質科学
研究機関徳島大学

研究代表者

服部 武文  徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(生物資源産業学域), 准教授 (60212148)

研究分担者 山下 聡  徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(生物資源産業学域), 講師 (70450210)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードヒノキ / 木材腐朽菌 / ホロセルロース / リグニン / Chamaechyparis obtuse / Neoantrodiellaceae / Microporus
研究成果の概要

ヒノキ枝を、徳島県内のヒノキ林に749日間設置した。定期的に回収したヒノキ落枝の材、ホロセルロース、リグニンの各密度を測定し、設置前の値と比較した。ここで密度とは、設置前ヒノキ枝の一定体積に占める、回収されたヒノキ枝の材、ホロセルロース、リグニンの各重量である。749日間で、材、ホロセルロース、リグニンの各密度は設置前の87%、74%、94%に変化した。しかし、リグニン密度の変化は統計的に有意ではなかった。腐朽材から、木材腐朽菌と考えられる、Neoantrodiellaceae(2菌株)、Microporus(1菌株)を得た。これらはヒノキ人工林で、ヒノキ落枝を分解する役割を担うと思われる。

自由記述の分野

林産学、森林微生物代謝化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒノキ人工林は、日本の森林面積の約10%を占める。これまで、樹病防止の観点から、ヒノキ心材部を腐朽する菌類は明らかにされてきた。しかし、ヒノキ人工林の物質循環の中で、ヒノキ落枝を腐朽し、腐植形成の初発段階に携わる菌類については、未報告であった。本研究では、ヒノキ落枝が約2年の腐朽期間において、材密度が減少し、細胞壁の高分子多糖類であるホロセルロースが有意に分解されていくことが示された。これらの腐朽を受けた材から、腐朽に関わると考えられる木材腐朽菌3菌株を明らかにした。日本の森林面積の約10%を占めるヒノキ人工林における、腐植形成の初発段階の機構の解明に繋がる知見を得た。

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公開日: 2020-03-30  

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