研究課題/領域番号 |
16K07882
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
倉田 修 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (90277666)
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研究分担者 |
坂井 貴光 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 増養殖研究所, 主任研究員 (50416046)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 肝炎 / 脾臓 / 炎症性メディエーター / エイコサノイド / 肝門脈血 / サイトカイン / ヒラメ / Edwardsiella tarda |
研究成果の概要 |
ヒラメ細菌感染症(エドワジエラ症)で見られる肝炎の誘発は感染菌が直接的な原因ではない。我々は肝臓近傍リンパ組織で産生される炎症性メディエーターの肝臓内流入が肝炎誘発の原因と考えた。感染初期の脾臓では種々の炎症性メディエーター(エイコサノイド、IL-1β)を産生し、それらは肝門脈血中にも検出された。このことから、脾臓が産生する炎症性メディエーターが本肝炎の誘発原因であると推測した。
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自由記述の分野 |
魚類免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
主要臓器の過度な炎症は動物の健康を害し、場合によっては死因となる。ヒラメの重要疾病であるエドワジエラ症は重度な肝炎を引き起こし、これが死亡の原因となっている。肝炎の進行を抑えることが本疾病の効果的な予防対策と考え、肝炎誘発の原因について研究を行った。その結果、肝臓近傍のリンパ組織(脾臓)から産生される炎症性メディエーターが肝炎誘発の原因であることを示唆できた。本成果はヒラメエドワジエラ症の予防対策研究の基盤となる一方、臓器間相互作用による炎症形成という新たな研究領域を創出する。
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