近年、日本における外国人労働者の受け入れは急速に拡大している。2018年12月には、第197回臨時国会において在留資格「特定技能」の新設と出入国在留管理庁の設置が決定し、今後、さらに外国人労働者の受け入れが進むことが考えられる。本研究では、中国の技能実習生派遣企業の調査から、送り出し側の派遣の動向、派遣システムの実態を明らかにした。農業分野の技能実習生に関する先行研究は、多くが日本到着後の就労実態、地域の就業構造、農家の経営規模拡大との関連に関する研究である。また、今後、日本が長期的に外国人労働者の受け入れを進めるならば、送り出し地域の派遣に関わる実態を把握することは重要といえる。
|