2018 年度研究成果報告書

ブタの増体に影響する暑熱耐性の改良のためのDNA育種用分子マーカーの開発

研究課題

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研究課題/領域番号	16K07984
研究種目	基盤研究(C)
配分区分	基金
応募区分	一般
研究分野	動物生産科学
研究機関	新潟大学
研究代表者	山田宜永新潟大学, 自然科学系, 教授 (40253207)
研究期間 (年度)	2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード	暑熱耐性 / ブタ増体 / 分子マーカー
研究成果の概要	ブタ増体における高低暑熱耐性群の間で遺伝子型が異なる3つのFGF21多型を検出した。そのうち、転写開始点から-2466 に位置する多型を暑熱耐性に関連する多型候補として選抜した。制限酵素Bcc1を用いたPCR-RFLPによる遺伝子型判別法を確立した。暑熱耐性の分散値を2014年と2016年のサンプル間で比較した結果、3つの基準による暑熱期間のいずれを用いても、分散値は2016年で大きく、暑熱耐性を評価するにあたり2016年のサンプルがより適していることが示された。2016年のサンプルを用いたタイピングおよび相関解析を行ったが、FGF21多型と暑熱耐性の間に関連は認められなかった。
自由記述の分野	動物遺伝学
研究成果の学術的意義や社会的意義	本研究で、ブタ増体に影響する暑熱耐性とFGF21多型の間に関連は認められなかった。相関解析におけるサンプル数の問題もあるが、FGF21がブタ暑熱耐性の原因遺伝子ではなく、より上流の遺伝子が原因遺伝子である可能性が示唆された。こうして、本研究の成果は当耐性についての世界初の分子マーカーの開発につながり、暑熱ストレスによる増体量の低下を抑制するためのDNA育種改良技術の確立に貢献できる学術的かつ社会的意義をもつ。