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2018 年度 研究成果報告書

牛乳腺組織における5-HT-PTHrP系の泌乳に対する役割

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08064
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 獣医学
研究機関麻布大学

研究代表者

恩田 賢  麻布大学, 獣医学部, 教授 (70308302)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードPTHrP / 牛 / 泌乳 / カルシウム
研究成果の概要

牛の乳腺と胎盤における副甲状腺ホルモン関連タンパク質(PTHrP)と5-ハイドロキシトリプタミン(5-HT, 別名セロトニン)の発現調節とミネラル輸送について検討した。牛乳腺由来の培養細胞であるbMEC細胞が、5-HTの輸送体であるSERTを発現し細胞内に5-HTを取り込むことが明らかとなった。また、BMGE+H細胞は、培地中のカルシウム濃度を何らかの方法で感知し、濃度依存性にPTHrP分泌量を増加させることが分かった。胎盤においては母体側の胎盤由来PTHrPが、胎子のミネラル栄養に影響を与えている可能性が示唆された。また、乳熱の発症に対するPTHrPの直接的な関与は明らかでなかった。

自由記述の分野

獣医内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

哺乳類が生きていくためには胎生期においては胎盤から、新生子期においては乳腺から栄養を供給される必要がある。実験動物においても明らかにされていない泌乳のメカニズム、特にミネラルトランスポートに関して、泌乳量の増加を目的に遺伝的改良が行われてきた乳牛において知見が得られたことは、今後の高齢化社会においても重要なカルシウム供給源である牛乳生産に応用することが期待できる。また乳熱の病態に対する微量ミネラルの関与が明らかになれば、疾病予防や治療にも応用することが可能かもしれない。

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公開日: 2020-03-30  

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