研究課題/領域番号 |
16K08231
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 京都薬科大学 (2018) 岡山大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
田中 智之 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (40303846)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | マスト細胞 / Mrgpr / GPR35 / δ毒素 / アトピー性皮膚炎 / 蕁麻疹 |
研究成果の概要 |
マスト細胞は、花粉症や喘息といった即時型アレルギーに加えて、蕁麻疹やアトピー性皮膚炎といった慢性炎症性疾患の病態形成に関わることが知られている。しかしながら、後者においてどのような仕組みでマスト細胞が炎症を惹起、促進するかは明らかではない。本研究ではIgE-アレルゲンとは異なる刺激である生理活性ペプチドや細菌毒素、あるいはポリカチオンによるマスト細胞の活性化について、その機序の一端を明らかにした。また、マスト細胞の活性化を抑制する機能をもつ膜タンパク質を新たに同定した。
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自由記述の分野 |
生化学、免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マスト細胞が病態形成に関わる炎症性疾患には決定的な治療法がないものも多く、近年注目されている抗体医薬による治療は費用面をはじめ患者への負担が大きい。本研究では、マスト細胞活性化の引き金に相当するステップに関わる分子、あるいはマスト細胞の活性化の抑制に関わる分子、およびそれらの機能を明らかにすることを通じて、低分子化合物による治療につながる基礎的知見を得ている。学術的には、機能が未知であるいくつかのGタンパク質共役型受容体の生理的機能の解明に貢献している。
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