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2019 年度 研究成果報告書

微生物接着シグナルによる粘膜免疫誘導機構の解明と粘膜アジュバント開発への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08241
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生物系薬学
研究機関岐阜医療科学大学 (2018-2019)
岐阜薬科大学 (2016-2017)

研究代表者

杉山 剛志  岐阜医療科学大学, 薬学部, 教授 (70268001)

研究分担者 上田 浩  岐阜大学, 工学部, 教授 (50253779)
高橋 圭太  岐阜薬科大学, 薬学部, 助教 (50634929)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード腸管出血性大腸菌 / シトロバクター・ローデンティウム / III型分泌機構 / アクチン重合 / RhoGEF
研究成果の概要

腸管出血性大腸菌やシトロバクター・ローデンティウムはIII型分泌機構と呼ばれる仕組みによって感染宿主に菌体由来のタンパク質を打ち込み、宿主細胞に様々な影響を及ぼす。これらの菌はIII型分泌機構のエフェクター、Tirを接着の受容体として結合し、アクチン重合を誘導することによって宿主細胞に強固に接着する。この接着の際に起こる細胞内のアクチン重合が及ぼす影響についてin vitroとin vivoの両面から検討した。in vitroの結果からアクチン重合の有無によって種々の遺伝子発現に違いが生じることが、in vivoの結果からアクチン重合が粘膜免疫誘導に影響することが示唆された。

自由記述の分野

微生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

粘膜は様々な感染症の病原体の侵入門戸となるため、粘膜免疫が誘導されることは病原体の侵入を阻止する感染防御に最も有効な免疫を付与するものと考えられる。本研究では粘膜免疫を誘導する細菌が細胞に接着し、アクチン重合を誘導することに着目し、アクチン重合が粘膜上皮細胞の遺伝子発現に変化を与え、粘膜免疫誘導になんらかの影響を及ぼすことを示唆する結果を得た。このアクチン重合の働きをさらに解明し応用することによって、感染防御に有効な粘膜免疫を誘導するワクチンの開発が期待できる。

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公開日: 2021-02-19  

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