研究課題
基盤研究(C)
大腸ガン特異的に送達される改変ガレクチン9の作製を目標に、ガレクチン9と抗EGFR一本鎖抗体の融合タンパク質を作製した。目的の融合タンパク質は期待通り二つの機能を発揮したが生産性が非常に低く、様々な方法を試みたが改善されなかった。よって同融合タンパク質の薬剤としての開発可能性は高くない。一本鎖抗体の代わりにガンにターゲットするペプチドを融合させた場合には生産性が向上した。今後はこちらの可能性を追求したい。
細胞生物学
ガレクチン9は自己免疫疾患やガン等の様々な難治疾患動物モデルで有効性を示すが、複数の受容体・細胞に作用するために薬剤としての開発は難しい。今回の研究は大腸ガン特異的に作用するガレクチン9改変体を作製することで薬剤としての開発ハードルを下げ、新規な抗ガン薬を生み出すことを究極の目標としている。成功すればこれまでのガレクチン9研究成果を最大に社会還元できる。