核内受容体核内受容体CARは、様々な環境化学物質や医薬品などの生体外異物をリガンドとして、異物の代謝などで重要な役割を果たしている。しかしながら、CARによる転写調節機構についてはほとんど検討されていない。そこで、CARによる転写活性化に重要な因子(転写共役因子)を明らかとするために、CAR結合タンパク質の同定を行った。その結果、CAR結合タンパク質として同定された、TRIM24やCCAR1がCARの転写共役因子として、CARによる転写活性化の転写調節などの機能を担っていることを明らかとした。またこれらの転写共役因子はCARによる遺伝子転写調節に遺伝子選択的にかかわっていることを明らかとした。
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