研究課題/領域番号 |
16K08406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
猿渡 淳二 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 准教授 (30543409)
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研究分担者 |
鬼木 健太郎 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 助教 (00613407)
古郡 規雄 (安井規雄) 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (20333734)
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研究協力者 |
石津 棟暎 くまもと江津湖療育医療センター, 診療センター長
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 個別医療 / 精神薬理学 / 神経薬理学 / 薬物動態―薬力学解析 / 薬理ゲノム学 / 臨床薬理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、精神神経疾患治療薬の個別化投与設計システムの開発を目指して、当該薬を服用する患者を対象に臨床研究を実施した。具体的には、抗うつ薬パロキセチンや気分安定薬であるバルプロ酸・カルバマゼピン、様々な抗精神病薬(統合失調症治療薬)の薬物動態並びに薬力学(副作用としての体重増加を含む)を、非線形混合効果モデルの手法を用いて、薬物動態や作用標的部位の遺伝情報や各種生活習慣により予測し、患者背景に基づく投与設計法を提案した。
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自由記述の分野 |
医療系薬学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の対象疾患である、うつ病やてんかん、統合失調症は、発現頻度が極めて高いにも関わらず、その治療の要である薬物療法は、薬物動態(身体の中での薬の動き)並びに治療効果、副作用発現の個人差が大きいことから、さらなる有効な治療戦略の開発が望まれている。本研究により、充分な効果が得られ、かつ、副作用リスクが低い精神神経疾患治療薬の推奨投与量と、当該患者の生活習慣病予防プログラムを、遺伝子型等の患者要因毎に提案できれば、未だ一部の例で しか実用化に至っていない、遺伝情報に基づく精神神経科領域の個別化薬物療法・生活習慣病予防の拡大に繋がると期待する。
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