代表的なセカンドメッセンジャーであるcAMPの標的分子として、近年 Epac(exchange proteins directly activated by cAMP)が報告された。動脈硬化は心筋梗塞、脳梗塞など、多くの重要な疾患の発症の原因である.Epacには2つのアイソフォーム(Epac 1,Epac 2)があるが、本研究では、Epac 1、Epac 2それぞれの欠損マウスを用いて、”Epacの動脈硬化発症における役割”を検討した.Epac 2欠損マウスは動脈硬化が早く進行することが観察され, Epac 2が動脈硬化発症に抑制的にはたらくことが示唆された.
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