本研究では1倍体ES細胞の半数性維持に関連するびシグナルカスケードを解明することを目指し、半数性維持効率上昇のための新規ターゲット探索と効果検証を行ない、14-3-3 蛋白質の阻害剤R18 が高効率な細胞増殖性を示すとともに半数性維持能力を示すこと、ROCK inhibitorであるY27632が1倍体ES細胞の細胞死を防ぐことを明らかとした。さらに、ES細胞においてインプリンティング領域のDNAメチル化状態の安定的な維持のために、FBS+2i培地が有効であることを見だした。したがって、半数性維持のための培養条件の最適化及びエピジェネティックに安定なES細胞の培養条件が確立された。
|