残念ながら本研究課題についてこれまでに世に発表できる形での研究成果を得ることはできていない。しかしながら、研究の過程で様々な新たな知見を得ることができ、現在それらを元に解析を進めているところである。特に因子Aが肝細胞特異的に顕著な増殖制御能を持つことは申請者の予想になかった新たな発見であり、またその作用機序についてもこれまでに興味深い知見が得られていることから、解析が進むことで肝細胞増殖・肝癌の新たな分子機序の理解の一助となることが期待される。IQGAP3による細胞増殖制御の分子機構を含めその他の課題についても現在引き続き解析を進めており、近い将来その成果を発表し社会に還元したいと考えている。
|