研究課題/領域番号 |
16K08592
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
堀澤 健一 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (70424207)
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研究分担者 |
鈴木 淳史 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (30415195)
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研究協力者 |
中山 貴博
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ダイレクトリプログラミング / 転写因子 / 代謝 / 脂肪酸 / ベータ酸化 / 肝細胞 / 転写 / クロマチン |
研究成果の概要 |
体細胞を強制的に他の細胞に分化誘導するダイレクトリプログラミング技術は、再生医療において有望な技術である。その分化誘導は、特定の転写因子群を導入することで実現できるが、メカニズムは大部分が不明である。申請者らはプロテオーム解析を行うことで、肝細胞様細胞を誘導する転写因子の一つFoxaが、核内において脂肪酸のベータ酸化酵素群と物理的に共役する可能性を見出した。検出された酵素のうち、複数の代表的な代謝酵素について詳細に検討したところ、それら酵素が通常存在するミトコンドリアから離れて、核内でFoxaと複合体を形成することを明らかにした。これにより脂肪酸代謝が転写機構と共役する可能性が示された。
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自由記述の分野 |
生化学、分子生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ダイレクトリプログラミングは、iPS細胞のように未分化状態を経ることがないため、誘導した細胞を患者に移植しても癌化の危険性が低く、また比較的短時間で細胞が誘導可能であるという利点がある。そのため再生医療にとって有効な技術であると目されているが、リプログラミングの機構には不明な部分が多く、誘導効率が高くないという問題がある。本研究成果はそのメカニズムの一旦を明らかにするものであり、安全かつ安定的、そして高効率なリプログラミング技術の確立に貢献するものと考えている。
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