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2018 年度 研究成果報告書

新たに同定されたがん転移促進分子EMU1の機能解析と臨床的意義の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08727
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 実験病理学
研究機関静岡県立静岡がんセンター(研究所)

研究代表者

杉野 隆  静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (90171165)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード癌転移 / 分子機能 / 細胞接着 / 細胞増殖 / 発現分布
研究成果の概要

本研究の目的は転移促進分子候補EMU1の機能と癌における発現の解析である。細胞へのEMU1遺伝子導入実験では転移は増強しなかったが、EMU1に細胞-基質間の接着阻害作用と細胞の増殖促進作用という2つの分子機能があることが明らかとなった。人体におけるタンパクの発現解析では、EMU1は胃底腺主細胞と膵島β-cellに特異的に発現し、腫瘍では乳癌や大腸癌に発現頻度が高かった。EMU1は発現の特性から細胞特異的な生理作用が推定され、また、癌における高発現から癌治療における新たな標的分子となることが期待される。

自由記述の分野

実験病理

研究成果の学術的意義や社会的意義

EMU1は2004年にクローニングされて以来論文がなく、分子機能や疾患との関わりは不明であった。本研究ではEMU1が多機能性分子であり、細胞外では細胞-基質間の接着を阻害し、細胞内では増殖を促進することが明らかとなった。また、EMU1が特定の細胞にのみ発現することから、何らかの生理機能に関わると考えられる。さらに、癌に発現頻度が高いことから、癌治療の分子標的になり得ることが期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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