原虫特異的CD4T細胞応答を解析するために、マラリア原虫抗原特異的T細胞受容体トランスジェニックマウス(PbT-II)を導入した。PbT-IIあるいはIL-27受容体欠損(IL-27RKO)PbT-IIマウスより精製したCD4T細胞を、野生型およびIL-27RKOマウスへそれぞれ移入し、感染・治療を行った。1ヶ月後、IL-27RKOPbT-II細胞はIL-27RKOマウス中で長期間生存し続け、且つ記憶応答を示したが、野生型マウス中のPbT-II細胞は消失していた。以上のことから、IL-27依存的にマラリア原虫特異的CD4T細胞にアポトーシスが誘導され、免疫記憶の維持を妨げることが示唆された。
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