研究課題
基盤研究(C)
1) HIV-1 Vifがヒストン脱アセチル化酵素HDAC3と結合し、Vifを安定化することを確認した。APOBEC3Gがアセチル化されることを発見し、HDAC3により脱アセチル化されるリシン残基を質量分析で5箇所同定した。一部のアルギニン変異体はVif感受性に変化が見られた。2) Duo Fluo HIVを用いて潜伏感染細胞を分離し、非感染細胞と比較して潜伏感染細胞特異的に発現が上昇した2遺伝子、低下した33遺伝子を同定した。
ウイルス学
ウイルスが細胞のメカニズムをハイジャックして利用するその一端を発見した。HIV-1感染症を克服するためには、潜伏感染するために必要なメカニズムを明らかにする必要があり、本研究で潜伏感染細胞を分離しその遺伝子発現変化を解析できたことは新たなステップになると考えられる。