グレリンによる神経保護作用について検証した。CTCAE グレード2以上の抗癌剤起因性末梢神経障害(CIPN)患者群と軽症CIPN患者群において、化学療法前後のCRP等の炎症マーカー、レプチン、IGF-1等の内分泌マーカーをそれぞれ測定し、血中グレリン濃度との関連について検討を行った。CIPN重症度が高い患者において炎症マーカー、アシルグレリンで有意に高値の結果が得られ、内分泌マーカーにおいては有意な差を認めなかった。グレリンによる抗炎症作用が不足している場合CIPNが増悪する可能性が示唆された。
|