研究成果の概要 |
本研究では大阪府下院外心停止患者8,721人を集積した。病院搬送後に院内で蘇生行為が実施かつ自己心拍再開が得られた成人心原性1,516症例でカリウム値が高ければ高いほど院外心停止発生1か月後の社会復帰が低くなることを明らかにした(調整傾向P<0.001)。また、病院搬送後に院内で蘇生行為が実施かつ自己心拍再開が得られた成人非外傷性2,894症例で病院到着後のIABP(intra-aortic balloon pumping)使用有無と社会復帰割合との関係も評価し、傾向スコアマッチング解析により、IABP使用群と非IABP使用群との間に院外心停止発生1か月後の社会復帰に違いは認められなかった。
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