研究課題
基盤研究(C)
平成22年から開始したコホート研究で6,436人を登録した。5,866人(男性2,739人、女性3,127人)対して、small dense (sd) LDLを測定した。男女別にメタボリック・シンドローム(MetS)、CKD、認知機能障害の有無でsd LDLの値をt検定で比較したところ、男性ではsdLDLは、MetS有りで高く、CKDおよび認知機能障害有りで低かった。女性では、sdLDLは、MetS有りで高かったが、CKDおよび認知機能障害有りでは有意な関連はなかった。
コホート研究
都心部では、生活習慣の欧米化に伴い、sdLDLコレステロールと心血管疾患との関連があるとの報告があるが(吹田研究)、比都市部においても同様の結果となるのかは不明であった。今回、日本の非都市部の多地域における一般住民のsdLDLコレステロールと他の疾患との関連を明らかにすることができた。コホート研究としては発症との関連を検討することができなかったため今後の課題となる。