研究課題/領域番号 |
16K09188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
茂木 孝 日本医科大学, 医学部, 講師 (30386205)
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研究協力者 |
木田 厚瑞
水流 聡子
中山 健夫
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | COPD / レセプト / 医療の質 / 増悪 / 併存症 / 生活習慣 |
研究成果の概要 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診療実態を把握するため(株)JMDCが管理するレセプトと健診のデータベースを使用.(1)COPD増悪時のステロイド投与は35.4%で実施され,病院より診療所での投与が有意に少なかった.ステロイド投与期間中央値は5日間で,ガイドライン推奨期間よりも短かった.(2)COPD患者の併存症調査で対象はCOPD1505人,対照4515人.男性COPDでは虚血性心疾患の併存頻度が有意に多いが,女性COPDではこの傾向は認めず,性差を認めた。生活習慣については,男性COPDでは対照群よりも身体活動性の有意な低下を認めたが,女性COPDでは成人後の体重増加が有意に認められた.
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自由記述の分野 |
呼吸器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は呼吸器領域における生活習慣病の一つで,主に喫煙が関連している.大半がプライマリケアで診療されているが,国内COPD研究の大半は病院が主体であり,COPD全体の診療実態を反映しているとは言い難い.他方,レセプトデータベースを用いた研究では実際に行われた診療が医療機関や外来・入院を問わず全て記録されるため,個々の患者における診療実態が反映される可能性がある.本研究はレセプトを用いたCOPDの診療実態調査であり,よりリアルワールドの診療を捉えることができる点で従来研究と異なる.ガイドラインで推奨されている診療がプライマリケアではまだ不十分であることが明らかとなった.
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