アクチン結合タンパク質ビリンのプロモーター上流約60bpにTATA Box/CArG Box配列が存在し、ビリンの転写に重要であることが示された。そこで本配列に結合する転写因子TBPとSRFについてリトコール酸刺激に対する反応を調べたところ、どちらも転写活性の低下が確認された。さらにSRFノックダウンによりビリン発現量は低下し、TBPノックダウンでは有意に上昇した。以上より、HepG2細胞においてリトコール酸によりTBPおよびSRFの転写活性が低下することにより、ビリン発現が抑制されるものと推察された。
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