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2018 年度 研究成果報告書

25B-NBOMeによるセロトニン症状発症にかかわる機序と環境温度の関係

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09215
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 法医学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

中村 磨美  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70753763)

研究分担者 新谷 香 (石田香)  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50345047)
研究協力者 東條 美紗  
池谷 博  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード末梢セロトニン / 環境温度 / 薬剤性高体温 / 5-HT2A受容体
研究成果の概要

5-HT2A受容体に特異的に作用する25B-NBOMeを用い、環境温度に応じたラットの体温変化を測定した。その結果、25B-NBOMeは高温環境下でのみ高体温を引き起こし、早期相には末梢血管収縮が、後期相には褐色脂肪組織(BAT)での熱産生と末梢中セロトニン濃度低下が起こっていることが示された。血液脳関門を通過しないセロトニンや5-HT2A受容体阻害薬を末梢投与する実験や、中枢のノルアドレナリン神経やセロトニン神経を選択的に破壊する実験の結果から、高温環境下での薬剤性高体温には中枢神経支配から独立した機構が存在し、それには末梢セロトニンが関わっていることが示され、論文に纏め発表した。

自由記述の分野

法医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

環境温度に依存した体温調節メカニズムの解明は、薬剤性高体温のみならず、高体温を起こす様々な疾患の病態解明や治療に不可欠である。その中で、これまで研究されてきた中枢性の体温調節機構ではなく、末梢に独立した体温調節機構が存在し末梢セロトニンが関与すると示唆されたことは、今後の生理学研究に新しい視点を加えるものと考える。

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公開日: 2020-03-30  

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