①熊本県国保・後期高齢者医療レセプトデータおよびナショナルデータベース(2012~15年)を用い、それぞれ70万件および2.6億件の抗菌薬の処方動向を解析した。広域抗菌薬が約90%を占め、約70%が急性気道感染症と急性下痢症に処方された。小児、成人女性、西日本、若年者、小規模医療施設が抗菌薬処方の多さと関連した。 ②熊本県国保等レセデータを用い、インフルエンザと診断された13.5万人を解析した。約90%に迅速診断検査が、約90%に抗インフルエンザ薬の処方がなされていた。診断後30日以内の入院率は31/10万人年であり、高リスク者・低リスク者とも、入院率は抗インフルエンザ薬処方群が有意に低かった。
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