研究成果の概要 |
肝線維化は血管新生と並行して起こることが知られており、バソヒビンは血管新生を調節する因子で、バソヒビンの発現量を調節することにより肝線維化を抑制できると考えた。バソヒビン-1,-2の発現細胞を同定するためにウサギポリクローナル抗体を作製した。これらの抗体はHela細胞に高発現させたバソヒビン-1,-2蛋白質をそれぞれ特異的に検出できた。脳組織でバソヒビン-1,-2は高発現しており、抗体染色を行った結果、神経細胞に発現していた。肝臓では発現細胞を同定できなかった。バソヒビン‐2欠損マウスを用いて胆管結紮による肝線維化モデルを作製し野生型マウスと比較したが、有意な差は見られなかった。
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