GWASによりB型肝炎ワクチン(HBワクチン)の応答性およびHBV由来肝癌に関わるホスト因子を同定した。ビームゲンに対する応答性には、特定のHLA class II遺伝子型が関連しており、さらにBTNL2遺伝子がワクチン高反応に寄与することを明らかとした。ワクチン応答性について詳細な臨床情報に基づくゲノム解析(パスウェイ解析、上流因子解析)を実施した結果、HBワクチン応答性にはHLA分子によるHBV由来ペプチド抗原の認識やT細胞上のBTNL2分子などの副刺激分子を介した抗原提示細胞からの共刺激シグナルの伝達が重要な役割を果たしていることが示された。
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