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2018 年度 研究成果報告書

遺伝要因と環境要因による急性心筋梗塞発症、進展、再発リスクの臨床的・基礎的検討

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09446
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 循環器内科学
研究機関九州看護福祉大学 (2017-2018)
熊本大学 (2016)

研究代表者

掃本 誠治  九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 教授 (30535638)

研究分担者 花谷 信介  熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (40755443)
有馬 勇一郎  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (60706414)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード動脈硬化 / ヘリコバクター・ピロリ感染 / 急性心筋梗塞 / 環境要因 / 遺伝要因
研究成果の概要

ヘリコバクター・ピロリ感染と胃癌の関係は広く知られているが、本研究で動脈硬化性疾患である急性心筋梗塞との関連性が示唆された。具体的には、ピロリ感染の環境要因とインターロイキン1遺伝子多型の遺伝要因の合併が急性心筋梗塞発症に関与し、またアルデヒド脱水素酵素2(ALDH2)遺伝子多型は急性心筋梗塞後の心筋障害の程度と関連していた。また、動脈硬化病変であるヒト腹部大動脈瘤血管壁に、ピロリ菌が産生するCagAタンパク質の存在を示した。
以上から、遺伝・環境要因からみた動脈硬化性疾患である急性心筋梗塞の発症・進展・再発リスクを明らかにした。

自由記述の分野

循環器

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヘリコバクター・ピロリ菌と胃癌との関連は報告されてきたが、本研究でヘリコバクター・ピロリ感染とヒト血管動脈硬化との関連性が示され、中でも急性心筋梗塞発症への関与が示唆された。特に本邦で多いピロリ菌産生のCagAタンパク質が何らかの方法で血流によって血管組織に移行し、動脈硬化の発症、進展に関連している可能性が示された。
除菌による胃癌抑制のみならず、動脈硬化性心臓血管病を抑制する可能性を示したことで、学術的にも社会的にも意義のある研究である。

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公開日: 2020-03-30  

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