近年、運動誘導性miRNAが報告されているが、その心保護作用について明らかになっていない。本研究では、運動負荷モデルマウスにおいて血中及び心臓でのmiR-221及びmiR-222の明らかな発現上昇を認めた。また心不全病態モデルマウスにおいて心臓でのmiR-221及びmiR-222の明らかな発現上昇を認めた。さらに、心筋特異的miR-221/222欠損マウスを用いた心不全病態モデルの作製、検討を行い、心臓におけるmiR-221及びmiR-222の心保護作用を明らかにした。運動により発現誘導されるmiR-221及びmiR-222により心不全病態進展が抑制される可能性が示唆された。
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