IL-1Raが動脈瘤形成に影響するかを検討するため、IL-1Ra欠損マウスと野生型マウスにアンギオテンシンII (以下AngII)の28日負荷を施行した。しかし、28日間Ang IIをIL-1Ra欠損マウスに負荷すると、致死性の大動脈破裂を生じた。そこで、14日間のみ負荷し、28日後に解析を施行した。Ang II負荷を14日で中止すると、28日目の血圧は有意差がなかったが、腹部大動脈径はIL-1Ra欠損マウスで有意に増大していた。抗IL-1β中和抗体である01BSURを投与すると、コントロールのIgG2投与と比較して負荷14日目の高血圧を抑制し、28日目の大動脈拡大も有意に減少させた。
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