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2019 年度 研究成果報告書

分子状水素を用いた革新的腹膜透析治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09622
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 腎臓内科学
研究機関聖路加国際大学 (2017-2019)
東北大学 (2016)

研究代表者

中山 昌明  聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 部長 (60217940)

研究分担者 寺脇 博之  福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (20277057)
渡邉 公雄  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (20595607)
林 義満  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (70381382)
朱 万君  福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (10607774)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード腹膜透析 / 酸化ストレス / 分子状水素 / 水素ガス
研究成果の概要

腹膜透析(PD)治療のアキレス腱はPD液による腹膜組織の障害である。この障害機序には透析液のブドウ糖、ブドウ糖分解物、そして血中尿毒素による酸化ストレス刺激が関与しをている。本研究では、安全な抗酸化物質である分子状水素(H2)の臨床応用を目的とする。腎不全ラットではH2(400ppb)付加PD液は腹膜組織障害を抑制した。予備的な臨床検討で、H2含有液の単回使用では、排液中の還元型アルブミン比率が上昇し、腹腔内の酸化ストレス環境が是正される可能性が示唆された。在宅にてH2含有PD液を作成するための機器プロトタイプを設計し工作した。今後、本機器を用いて予備的短期臨床試験の実施を行う予定である。

自由記述の分野

腎臓内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

腹膜透析(PD)は末期腎不全患者の在宅治療として家庭・社会復帰に大きく貢献している。しかしながら、治療期間の延長に伴う腹膜障害は本治療法の最大の課題であり、PD中止の主要な原因となっている。これを抑制することができれば、長期にわたる安定したPD治療を提供することができる。本研究はこの課題解決のために、分子状水素(H2)に注目し、その臨床応用の可能性を探った。知見からは臨床的な有用性が期待されたことから、臨床試験を可能とするためのH2含有透析液作成装置を開発した。今後、これを用いて、短期中期的な臨床試験を実施し、腹膜障害抑制の可能性を探る予定である。

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公開日: 2021-02-19  

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