X連鎖低リン血症性くる病(XLH) は、本国における遺伝性くる病のなかでも頻度が非常に高く、その病態を研究することは、新規治療法開発においても非常に重要である。 今回の研究では、XLHの遺伝子異常によりリン利尿因子であるFGF-23が分泌されるまでの機序の一部にdentin matrix protein-1 (DMP-1)が関与していることを明らかにした。DMP-1の抑制によりFGF-23が上昇し、低リン血症を来すため、このDMP-1を介する細胞内情報伝達機構のさらなる検討を進めることで、新規治療法開発につながることが期待される。
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