アルツハイマー病など多くの神経変性疾患は発症に寿命が関わり、現在のように超高齢化社会である日本では早急に治療法の確立が必要である。これらの疾患では、異常タンパク質が神経細胞内・外に蓄積し、細胞にダメージが蓄積してゆき、やがて神経細胞の脱落が生じて発症してゆく。それに対し細胞としては、タンパク質の蓄積を抑制する重要な機能の一つにオートファジーと呼ばれる細胞機能が有る。オートファジーとは、リソソームを利用し自己構成成分を分解するマシナリーである。本研究では、オートファジーを活性化することによりアルツハイマー病の発症を抑制する可能性を示した重要な研究である。
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