研究課題/領域番号 |
16K09765
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
藤谷 与士夫 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (30433783)
|
研究分担者 |
原 朱美 順天堂大学, 医学部, その他 (60570009)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | PP細胞 / β細胞 / 糖尿病 / リプログラミング / 転写因子 |
研究成果の概要 |
PP細胞は、膵ランゲルハンス氏島中に4種類存在する内分泌細胞の1つである。これまでのところ、PP細胞と他の内分泌細胞との関係はよくわかっていなかった。今回、PP細胞の系譜追跡実験を施行することにより、この細胞は、β細胞を含むどのタイプの内分泌細胞にも分化できる、いわゆる内分泌前駆細胞としての特徴を有することが明らかになった。さらに、β細胞へ至る分化経路には、PP細胞を経る経路と、PP細胞とは関係のない経路の少なくとも2つが存在することが示唆された。さらに、転写因子の機能喪失実験と過剰発現の実験からPP細胞からβ細胞への分化過程には、Pdx1とMafAが協調的に働くことが示された。
|
自由記述の分野 |
代謝学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の研究を通じて、β細胞の分化過程においては、PP細胞を経由してβ細胞に分化する新奇分化経路が存在することが明らかとなった。β細胞が喪失した糖尿病患者においてもPP細胞は残存することから、PP細胞を起源としてβ細胞へとリプログラミングさせることによる新たな再生治療法に期待が持てると考えられる。
|