研究課題/領域番号 |
16K09768
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
中村 二郎 愛知医科大学, 医学部, 教授 (40283444)
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研究分担者 |
加藤 宏一 愛知学院大学, 薬学部, 教授 (40319322)
姫野 龍仁 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60753762)
神谷 英紀 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (70542679)
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研究協力者 |
近藤 正樹
三浦 絵美梨
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 糖尿病性神経障害 / 細胞移植療法 / 幹細胞 / サイトカイン / 血管再生 |
研究成果の概要 |
皮膚由来神経堤幹細胞移植法を用いた糖尿病多発神経障害(DPN)における治療効果として神経伝導速度の改善と移植部位の細小血管再生が確認された。幹細胞から分泌されるサイトカイン(PGE2、NGF)と移植部に生着する幹細胞の組織における血管構成細胞への分化がDPN治療効果を果たしていることが示唆された。 マウス皮膚由来幹細胞移植と同様、ヒトの剥離した乳歯からの歯髄幹細胞(DPSC)の馴化培地(SHED-CM)にて、4つの画分のうち6kDa未満の画分のみが、DMEMと比較して後根神経節ニューロンの神経突起伸長を有意に促進。SHED-CMは、糖尿病マウスの感覚神経伝導速度の低下と毛細血管血流を改善した。
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自由記述の分野 |
代謝
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の成果により糖尿病神経障害の新たな治療法と末梢神経における合併症の発症機転に幹細胞の欠如が関係する可能性が示唆された。今後の糖尿病合併症治療に幹細胞移植療法または、幹細胞から産生されるの液性因子が補充されることで、合併症の進行を止めるだけでなく完治に向けた治療法の確立が可能となることが期待される。社会的な貢献としては、糖尿病合併症の重症化でADLの低下した患者の社会復帰を支援、補完する可能性もある。そのために、できる限り早期の幹細胞移植療法の実現に向けて更なる科学的根拠を積み上げていく所存である。
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