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2018 年度 研究成果報告書

新たな急性期蛋白LRGのループス腎炎における臨床的意義の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09916
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 膠原病・アレルギー内科学
研究機関高知大学 (2017-2018)
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 (2016)

研究代表者

藤本 穣  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (00379190)

研究協力者 李 賢  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード膠原病学 / バイオマーカー / 尿検査 / 尿蛋白 / ループス腎炎 / 尿細管障害
研究成果の概要

本研究ではループス腎炎の患者尿中にLRGが分泌されることを示し、ループス腎炎マウスモデルでの評価から尿中のLRGが腎尿細管上皮に由来することを示した。アルブミン負荷尿細管障害モデルマウスでの検討により、尿細管におけるLRGの産生は、過剰な尿蛋白再吸収によって傷害された尿細管上皮細胞において、自らが産生するIL-1βによって誘導されることが明らかになった。また造影剤後の急性腎障害に際しても尿中にLRGが排泄されていた。すなわち、尿中LRGの増加は尿細管障害の進行を反映することが示唆された。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、ヒト腎疾患で尿中にLRGが分泌されること、尿中のLRGは傷害された腎尿細管上皮に由来し、尿細管障害の進行を反映することを示した。尿細管障害は、急性腎障害もしくは慢性腎臓病から腎不全に至る過程において、ほぼすべての腎疾患で共通にみられる病態である。しかし、糸球体障害を反映するマーカーに比して尿細管障害を検出するマーカーは少ない。尿LRGは、ループス腎炎の評価のみならず、より多くの腎疾患において、尿細管障害マーカーとして臨床的に有用であることが示唆された。

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公開日: 2020-03-30  

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