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2018 年度 研究成果報告書

自然免疫を制御する新規胸腺由来CD200+T細胞に着目した膠原病の病態解明と治療

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09919
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 膠原病・アレルギー内科学
研究機関聖マリアンナ医科大学 (2017-2018)
東京医科歯科大学 (2016)

研究代表者

川畑 仁人  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (70334406)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードT細胞 / 胸腺 / 免疫学的寛容
研究成果の概要

多くの膠原病では、未だ治療はステロイドが中心であり副作用の問題が大きい。その代替のためには、病態に関わる細胞群の同定が有用と考える。我々は自己反応性T細胞産生マウスの解析を通して、新たに自己反応性T細胞がCD200+PD-1+CXCR5-CD4+T細胞(TPH細胞)に分化することを解明しており、今回マウスモデルを用いてB細胞ヘルプ能を有すること、腸内細菌により分化が促進されること、更にTPH細胞は健常者末梢血中にはほとんど認めないが、関節リウマチや全身性エリテマトーデス、ANCA関連血管炎においては高率に存在することを示した。本細胞群は自己抗体産生疾患の新たな治療標的であることが示唆された。

自由記述の分野

リウマチ、膠原病

研究成果の学術的意義や社会的意義

膠原病治療は現在でもステロイド治療が中心であり、現在の生物学的製剤では十分な効果が得られていないことから、新たな治療標的が必要とされている。本研究は、自己抗体産生を認める複数の膠原病で健常者ではほとんど認めないCD200+TPH細胞を同定することができたことより、選択的治療に際し有用な成果であると考える。また、この細胞群はPD-1が陽性であり自己免疫に関わることから、抗PD-1抗体を中心とした免疫チェックポイント阻害薬の副作用である免疫関連有害事象への関りも推察され、この細胞群の同定の意義は大きい。さらに、基礎免疫学においても自己反応性T細胞の分化の観点からも重要な知見を今後与えると考える。

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公開日: 2020-03-30  

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