研究課題
基盤研究(C)
今回の研究は、ミトコンドリア病のバイオマーカーであるGDF15とFGF21の交絡因子を明らかにすることである。正常コントロール、ミトコンドリア病としてMELAS、CPEO/KSS、Leigh症候群、疾患コントロールとして多発性硬化症、視神経炎、辺縁系脳炎を用いところ、年齢、MCH、BUN、Cr、が交絡因子の候補となった疾患コントロール群の疾患とミトコンドリア病を鑑別するときには、GDF15やFGF21は脱髄疾患もしくは脱髄を伴うような状態のときには、高めになるため注意が必要である。
小児内分泌学
GDF15とFGF21の明かな交絡因子は見つけられなかったが、候補となるものを見つけることができた。多発性硬化症の ような脱髄疾患では、GDF15もFGF21もともに上昇傾向を示す。辺縁系脳炎では、一部が脱髄を起こすしその影響を受けていることが示唆される。この成果をもとに、基礎研究と共同して、GDF15、FGF21がどうして高値になるかを明らかにしなければならない。