MDA5はウイルスなどのRNAを認識しI型インターフェロン(IFN)主体の免疫を誘導する細胞質内受容体である。MDA5に対する自己抗体は間質性肺炎を合併する若年性皮膚筋炎で認められるが、血液中MDA5についての検討はされていない。本研究では、若年性皮膚筋炎と全身性エリテマトーデス患者の一部において血清中のMDA5をELISAにより確認した。MDA5とIFNαは同じ症例で増加しており、I型IFNが病態に重要な役割を果たしていると考えられている皮膚筋炎の病態に血清MDA5が関係している可能性が示唆された。
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