研究課題
基盤研究(C)
皮膚の慢性炎症性疾患である乾癬やアトピー性皮膚炎が異なる病態を示すのには、皮膚の最外層を構成する表皮角化細胞がリンパ球の産生するサイトカインに対してそれぞれ異なる反応をすることも関与している。本研究では、疾患により表皮角化細胞の反応性が異なる理由につき、細胞内に存在する分子であるIκBζに注目して検討を行ない、IκBζの発現が乾癬の病態形成において重要な役割を示すことを明らかにした。
皮膚科
IκB family の1つである核内蛋白のIκBζが、ヒト表皮角化細胞におけるIL-17による遺伝子発現の制御において必須の因子であり、乾癬の病態において本質的な役割を果たしている可能性を明らかにした。病態形成に必要な分子を明らかにすることは、疾患の病態の理解を深め、新規治療の開発においても有意義である。