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2018 年度 研究成果報告書

脳内アミロイドβ排除による水頭症治療の可能性検証研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10212
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 精神神経科学
研究機関高知大学 (2017-2018)
大阪大学 (2016)

研究代表者

数井 裕光  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (30346217)

研究分担者 貴島 晴彦  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (10332743)
渡邉 嘉之  大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (20362733)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード特発性正常圧水頭症 / アルツハイマー病 / アミロイド / PADRE / 歩行障害 / 記憶障害 / シャント術 / 脳血流
研究成果の概要

近年、特発性正常圧水頭症(iNPH)にアルツハイマー病(AD)の病理が高率に併存することが明らかになっている。本研究ではiNPH例の脳内アミロイド沈着を頭部MRI PADRE法で評価し、これと臨床症状との関連を検討した結果、iNPHで脳溝の狭小化が認められる楔前部のアミロイド沈着が強いほど、歩行障害が重度であることが明らかになった。また脳脊髄液中のアミロイドβ42とタウタンパク値からADの併存が推定されたiNPH例では、シャント術後の記憶障害の改善が乏しく、かつ非併存例で脳血流の改善を認めた扁桃体、海馬、海馬傍回、被殻を含む多くの領域で脳血流の改善を認めないことが明らかになった。

自由記述の分野

老年精神医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、わが国の多くの医療機関で実施可能な頭部MR画像でiNPH例の脳内アミロイド沈着を測定できる可能性が示唆された。またアミロイド沈着によってiNPHの臨床症状が重症化し、シャント術の効果が乏しくなる可能性も明らかにできた。これらの知見より、シャント術を実施するか否かを決定する際には、脳内アミロイド沈着の有無に関する情報も、患者及び家族には提供すべきであると考えられた。すなわち、iNPH診療ガイドラインに付け加えるべき重要な知見が本研究によって得られたと考えられた。

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公開日: 2020-03-30  

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