研究課題
児童思春期の神経性やせ症に対する集団認知機能改善療法(GCRT)の効果本研究は、東京都立小児総合医療センター、及びの千葉大学大学院医学研究院の倫理委員会にて承認を得た。既に試験に登録、実施修了した対象患者は、東京都立小児総合医療センター児童・思春期精神科(以下,当科)の入院患者、DSM-5に基づくAN, 13歳以上18歳以下の神経性やせ症の診断に該当する患者8名。GCRTは、2グループで実施し、知慮前後の認知機能検査として、レイの複雑図形検査(ROCFT)をセントラルコヒアレス課題、The Brixton test エラー数を、セットシフティング課題として実施した。その他、CRT前後の心理学的評価として、動機付け尺度、抑うつ評価尺度、Body Mass Index(BMI)の変化を測定した。 患者および保護者から文書で同意取得し、7例中6例が治療を完遂できた。本パイロット研究の結果を現在、論文作成し投稿中である。グループCRTは思春期のAN対象でも受け入れられやすく,実施可能な治療と考えられた。ランダム化研究のプロトコルを作成し、リクルートの準備を進めている。
2: おおむね順調に進展している
パイロット調査が終了し、成果について現在論文投稿中である
児童思春期の神経性やせ症に対する集団認知機能改善療法について、無作為割り付け比較対照試験のプロトコルを作成し、倫理委員会に提出、承認を得てから患者リクルートを開始する予定である。
平成28年度の研究計画上、プロトコルの作成とパイロット研究の投稿費用の予算使用予定であったが、現在論文は投稿準備中であり、論文投稿と受理が次年度以降に繰り越されたため。
平成29年度に論文投稿、研究成果発表と、被験者リクルートを引き続き行う予定である。
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精神科治療学
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