研究課題/領域番号 |
16K10330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
阿部 修 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (50302716)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | burning mouse syndrome / MR imaging / structural connectivity / voxel-based morphometry / SBM / functional connectivity |
研究成果の概要 |
日本大学歯学部附属歯科病院を受診中の患者で、口蓋、舌、歯肉、咽頭に原因不明の疼痛を訴え、血液検査、培養、病理検査等で異常を認めなかった者21名(以下、BMS 患者)および年齢・性別をマッチさせた正常ボランティア13名に対して3テスラMRI装置を用いて高空間分解能T1強調像、拡散画像の撮像を行った。Desikan-Killiany Atlasに対応した脳分画化を行ったあと、structural connectivity matrixを作成した。その結果BMS症例においてpain matrixに含まれる前部帯状回におけるclustering coefficientおよび次数の有意な低下を観測した。
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自由記述の分野 |
放射線診断学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで口腔内器質的疾患除外後には、自覚的症状からしか評価し得なかったBMSについて客観的診断指標を与え、疾患の治療効果も判定可能になる可能性を有する点が独創的で大きな意義を有する。またBMSに器質的脳異常が存在することを示すことで、社会におけるBMSの認知度を高め、BMS患者には治療によって異常部位が改善することが示せれば治療への動機付けになり、生活の質が上昇することにより社会生活への復帰、社会貢献も期待出来る点が意義深い。慢性疼痛との関連がこれまで示唆されている前部帯状回における異常検出が認められた点は本手法の妥当性を支持し、BMS以外の慢性疼痛への応用が期待できる。
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