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2018 年度 実績報告書

高吸水性ポリマーを用いた肝動脈塞栓化学療法における次世代DDSの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K10348
研究機関大阪大学

研究代表者

大須賀 慶悟  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (90332741)

研究分担者 日高 国幸  大阪大学, 医学部附属病院, 診療放射線技師 (50437430)
木村 廉  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (80774223) [辞退]
東原 大樹  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90423186)
中澤 哲郎  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (10633018) [辞退]
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード薬剤溶出ビーズ / 高吸水性ポリマー / 抗癌剤 / ドラッグデリバリーシステム
研究実績の概要

今年度はVX2肝腫瘍モデルに対しイダルビシン(IDR)含浸高吸水性ポリマー(SAP)を使用して動脈化学塞栓を行った群(A群)およびIDR動注に加え薬剤非含浸SAPによる塞栓を行った群(B群)の2群で、治療後7日の犠死後に摘出した肝腫瘍検体を用いて病理組織学的な検討を行った。まずパラフィン包埋した肝組織を4μmに薄切し、HE染色を行った。腫瘍の最大割面において、腫瘍壊死率の視覚評価を行った。結果は壊死率の中央値がA群で79%(23-85%)、B群で70%(33-95%)で、A群で壊死率が高い傾向があったが、有意差は認めなかった(p=0.85)。A群でB群よりも腫瘍増大が抑制できたという前年の結果に基づくと腫瘍増殖能に差があったと考え、最大割面の連続切片を用いて細胞増殖能の評価としてKi-67染色を行った。染色後は1000細胞あたりのKi-67陽性細胞率を計測した。結果は陽性細胞率がA群で0.3%、B群で3.3%となり、A群で優位に増殖が抑えられていることが判明した(P<0.05)。血中および組織中のIDR濃度についても計測を試みたが測定できなかった。原因として、IDRの投与量を兎の体重に合わせて減量した影響によって、IDRの絶対量が少なくなり測定感度未満になったためと考えられた。ソラフェニブ-リピオドールに関しては、使用可能な溶液の作成に難渋し、結果として、動物実験や臨床で使用可能な溶液作成には至らなかった。

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公開日: 2019-12-27  

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